私たちは日々、数えきれないほどの判断をしています。
その数、最大で1日に3万5千回とも言われています。
たとえば:
- 朝食はパンかご飯か
- 返信するか、後回しにするか
- 帰り道を最短で帰るか、遠回りして気分転換するか
どれも些細な選択ですが、その積み重ねが、あなたの人生をかたちづくっているのです。
もし、それらを「なんとなく」で選んでいたとしたら?
気づかぬうちに、自分の理想とはかけ離れた場所に向かっているかもしれません。
この記事では、「全ての判断に意志と意図を持つ」ことの大切さと、その具体的な実践法について解説します。
意思決定=人生の“ハンドル”を握る行為
「どれを選ぶか」ではなく、「どう選ぶか」が、人生の方向を決めます。
たとえば:
- 今日は疲れてるから運動は“やめておこう”…ではなく、「疲れてるからこそ5分だけストレッチしよう」と選ぶ
- ランチで「なんでもいいよ」と言うのではなく、「今日は温かいものが食べたいから、〇〇にしよう」と決める
こうした小さな選択こそが、自分軸を強化し、日常に納得感と満足感をもたらします。
「なんでもいい」や「とりあえず」で選び続けると、いつの間にか“誰かの人生”を生きている感覚に。
それが「ブレ」の正体です。
「意志」と「意図」を持つとは?
意志とは:「どう在りたいか」の方向性
意図とは:「なぜ、それを選ぶのか」の理由や意味
この2つがそろった判断は、ブレることがありません。
たとえば、朝の行動で:
- 【意志】「穏やかに1日を始めたい」
- 【意図】だから、スマホではなく白湯を飲みながらゆっくり起きる
仕事中の選択で:
- 【意志】「丁寧に仕事を仕上げたい」
- 【意図】だから、通知は切って1時間集中タイムを取る
「何となく」ではなく、「なぜ、そうするのか?」を言語化するだけで、自分軸の太さが変わります。
日常の判断を“自分軸”で整える3つの工夫
1. 小さな問いかけを習慣にする
「これは自分が本当に望んでること?」
「今、この選択は“私の意志”に沿ってる?」
通勤中・買い物中・誰かと話している最中——どんなシーンでも使える問いです。
2. 意図を言葉にしてみる
「今日は歩いて帰ろう。なぜなら、頭を整理したいから」
「この本を読むのは、来週の会議で自分の考えを深めたいから」
言葉にすることで、行動の目的が明確になり、選択に自信が持てます。
3. 判断の振り返りを日記に書く
- 今日“なんとなく”でやったことは何?
- 意志を持って選んでよかったことは?
1日3分でも振り返れば、自分の選択がどれだけ人生に影響しているかが見えてきます。
判断の「ブレ」を防ぐには
人は疲れたときや焦っているとき、無意識に選択を他人に委ねたり、パターンに逃げたりします。
だからこそ、日常のルーティンの中に「意志と意図」を差し込む仕組みをつくることが大切です。
- 朝の5分間を“自分と向き合う時間”にする
- 月に1回、「今月の判断で良かったこと・ブレたこと」を振り返る
- よく迷う場面では“自分の価値観リスト”を見返す
こうした工夫が、日常の判断を少しずつ「自分らしい選択」へと変えてくれます。
まとめ:1つの判断が、未来をつくる
私たちの毎日は、無数の選択でできています。
そしてそのすべてに、意志と意図を持って向き合うことが、自分軸で生きる第一歩です。
1つの判断がズレただけなら修正できます。
でも、毎日の数万の判断がブレ続けたら…人生の行き先そのものがズレていきます。
「何を選ぶか」ではなく、
「なぜ、それを選ぶのか」
その問いを自分に投げかけることが、理想の未来への最短ルートになるのです。