企業のホームページでよく見かける「ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)」。
一見、ビジネス用語に思えるこのフレームワークですが、実は個人のライフデザインにも非常に有効です。
自分らしく、納得のいく人生をデザインするためには、明確な「軸」が必要。
このMVVを言語化することで、自分の人生の方向性と価値観がはっきりし、迷いのない選択ができるようになります。
本記事では、ミッション・ビジョン・バリューの意味と、それを個人のライフデザインにどう活かすかを解説します。
MVVとは何か?:人生の“北極星”を言語化するフレーム
●ミッション(使命)
「私はなぜ生きているのか?」という人生の目的や存在意義。
日々の行動や選択の“源泉”になる考え方です。
→ 例:「誰かの一歩を支えることを人生の使命とする」
●ビジョン(理想の未来)
「どんな未来をつくりたいのか?」という自分が目指す状態や世界観。
ワクワクする“未来の設計図”とも言えます。
→ 例:「好きな人と好きな場所で、自由に働きながら暮らしている自分」
●バリュー(価値観)
「何を大切にして生きたいか?」という、判断基準や信条。
迷ったときに立ち返る“羅針盤”のような存在です。
→ 例:「誠実さ・挑戦・つながり・余白を大切にする」
なぜ個人にもMVVが必要なのか?
企業はMVVによって、ブランドの軸や行動基準を整え、ぶれない方向性を持っています。
同様に、個人にもMVVがあると、人生の選択に一貫性が生まれます。
MVVがないと…
- 他人の価値観やSNSに流される
- 目の前の選択に迷い続ける
- 充実しているのに“何かが足りない”と感じる
MVVがあると…
- 行動に一貫性が出る
- モチベーションの源泉が明確になる
- 長期的な目標にもブレずに取り組める
つまり、MVVは「自分という個人ブランドの設計図」と言えます。
個人のMVVをつくるワーク
1. ミッションを見つける問い
- これまでで一番感動した瞬間は?
- どんなときに「自分が生きている」と感じた?
- 自分が本当に「人のためになれた」と思える経験は?
→ 自分の存在価値や、人とのつながりに注目して書き出します。
2. ビジョンを描く問い
- 10年後、どんな一日を過ごしていたい?
- その時、誰といて、どんな気持ちでいる?
- 何に囲まれて、何をして、どんな仕事をしていたい?
→「こうだったら最高」と思える未来を自由に言語化しましょう。
3. バリューを整理する問い
- 人にされて嬉しいことは?
- 自分が大切にしてきた生き方は?
- 絶対に譲れない価値観は?
→ 書き出した後、上位3〜5個に絞ると、判断軸が明確になります。
まとめ:自分の人生にも“理念”を
要素 | 意味 | 例 |
---|---|---|
ミッション | 自分の使命・存在意義 | 誰かの変化を支えることが生きがい |
ビジョン | 目指す未来・理想の状態 | 好きな場所で自由に暮らす |
バリュー | 大切にしたい価値観・判断基準 | 誠実さ・挑戦・つながり・余白 |
企業に理念が必要なように、個人にも“生き方の理念”が必要です。
MVVを持つことは、人生に一本の軸を通すこと。
日々の行動、選択、人間関係、すべてにおいて“自分らしい答え”が出せるようになります。
今日から、自分の人生に「理念」を持ち、ブレない人生の土台をつくっていきましょう。